チャリ旅 坂東三十三観音

坂東三十三観音を自転車で巡礼する記録です。コース設定や自転車旅ならではのツボなどを盛り込んでゆきたいと思います。

旅のはじめに


はじめまして。

旅をはじめる前に、まず整理しておきます。


なぜ坂東三十三所の巡礼に出るのか?

どうして行こうと思い立ったのか?


私はいくつかの理由が集積して決心(少しおおげさ?)しました。

まずはこの点から書いてみようと思います。


1)年齢的な側面

2)精神的な側面

3)地理的な側面

4)自転車的な側面

5)ブログ的な側面


こんな風に書くと、なんだかとても難しい事のような気がしますが、

誰もが思い当たることなんだと思います。

またこれらの理由を書くことで自己紹介には丁度いいように感じます。


1)年齢的な側面


あと半年で50歳になるということが作用しているように感じます。

50歳というと「半世紀も生きたんだ」とか「人生半分は絶対過ぎただろう」とか

「今まで一体何をやってきたんだ?」とか、色々思うところがある。

30代とも40代とも違う、自分の人生をいったん総括する時期なのかもしれない。

そこで巡礼することで、何かが変わるのか?何も変わらないのか?

50歳になる前に坂東三十三所を回って自分がどう思うのかを感じてみたい。


2)精神的な側面


私は特定の宗教に組するわけではないし、今まで強い信仰心を持って

生きてきたわけではありません。多くの人がそうであるように

困ったときだけ神様頼みする程度で、何もなければ神様や仏様について考えることなどない、バチあたりなお調子者です。


精神年齢というのは(自分としては)二十歳くらいから変わっていないと感じている。

なので20-30代の頃は「自分は若い」と思っていたが、50歳前にしてそうもゆくまい。

巡礼によって精神年齢が急激に上がるというものではないだろうが、

年齢相応の何かを掴めたらよいと思う。「何かって何?」


3)地理的な側面


坂東三十三所は鎌倉時代から続いている巡礼ルートです。

私は鎌倉に近い横浜に住んでいるので、一番札所の杉本寺までは近い。

鎌倉に始まり、関東平野をぐるっと時計周りする巡礼は総距離1300㎞程と

言われているが、日帰りや1泊2日の組み合わせで行ける範囲である。


四国や西国の巡礼はまとまった休みがないと行けない。

かと言って秩父巡礼では短すぎる。

50歳まであと半年となった私には程よい距離と寺数なのである。


昔の人はどんな思いで巡礼していたのでしょうか。

徒歩を中心とした巡礼でしょうから、現代よりも覚悟が必要だっただろうし、

時間やお金も必要だったと思う。ある意味、生活の何かを犠牲にして

巡礼に時間を割く必要がある。


4)自転車的な側面


1年半ほど前まで自転車通勤をしていた。

勤務地が東京なので全行程を自転車というわけにはゆかないが、

毎日片道20㎞程度を自転車で、残りは電車に乗っていた。


ところが都内ではあるが勤務地が変わったことで路線もかわり、

自転車置き場が確保できなくなり自転車通勤をやめてしまった。

それに追い打ちをかけるように右手親指が腱鞘炎になり、

とても自転車に乗れる状況ではなくなってしまった。


腱鞘炎というのは程度にもよるようだが、なかなかしっかり治らない。

最近やっと1年以上経って「治った」感を感じている。

ついこの前までは何かの拍子で時々「ジーン」とすることがある。

この「ジーン」というのは痛くなる前の前兆現象のようなもので、

親指の付け根の腱が腕に向かって熱を持つような感覚である。

この「ジーン」が発生した日には、右腕をいたわりながら生活する。

そうすると痛むこともなく「ジーン」は静かに去ってゆくのである。


そんなこんなで自転車はすっかりご無沙汰である。

しかし、歩いて巡礼というほどの時間は取れないのでやはり自転車は必須である。

車だと10日程度の工程で周れてしまうそうだが、これでは早急すぎて

なんだかわからないうちに終わってしまいそうである。


やはり私には自転車で断続的に周るのが良さそうである。


5)ブログ的側面


坂東三十三所巡礼のブログは既にたくさんあります。


でも自転車となるとぐっと数が減ります。

さらに腱鞘炎で自転車で三十三巡礼している方のブログは皆無(たぶん)。



どんな旅になるのか、わかりませんが、

今後自転車で巡礼する方々の参考になような切り口で書いていければと思います。


どうぞよろしくお願いいたします。